1979年の夏の事、私は大阪の北新地に住んでいました。20歳の時です。その頃、北新地にある神田川の店で下働きをしていたのです。当時有名店の一つではあったと思います。そのころ藤本義一が書いた『まる物語』が出版されていて、そのモデルが神田川の店主神田川敏郎でありました。テレビでも人気であったためか、又時代が良かったのかお店は繁盛していました。メニューはコース料理のみでまるコースか懐石コースの二つのしかありませんでした。当然一見さんお断りの店で、当時40年も前でコース料理1名様8000円という値段です。景気が良かった時代だったのかも知れません。ちなみに私の一月の給金は2万円という世界でした。男ばかり18名もの弟子入りした若者たちで競い合って仕事をして活気のあるお店でした。このお店には辻学園日本調理師学校を卒業して入る事が出来ました。しかし、半年で辞めました。

その老人に出会ったのは、お店を辞める頃の事です。お店で出したご飯が残っていると朝には捨ててしまいます。もったいないなと思った私は、おにぎりを結びサランラップで包みさらに新聞紙でくるんだものを持ってお店を出ました。朝早く4時ころです。当時浮浪者があちこちに居ました。堂島公園に行った時でした。公園のベンチに一人の老人が座っていました。そのいでたちは普通ではありませんでしたので、今でも覚えているのです。たった一度の一瞬の出会いでしかないのにです。白い着物ようなものを着て、杖を持ち、足にはゲートルを巻いていました。白髪でひげを生やしていたのです。背筋を伸ばし、正面をじっと見てるそのような老人でした。話しかけたのですが何も答える様子もありませんので、お結びの新聞包みを傍に置いてその場を離れました。ただそれだけの出会いでした。言葉を交わしたわけでもなく何かその後つながりを持ったという事もありませんが、気になる人という存在でした。

私はこの1~2か月後に神田川を辞めて、新たな出発をしたのです。板前修業から一転して神学校に入学をしたのです。上京して全寮制の神学校で3年間勉強をし、4年目はインターンで教会に派遣されてその教会に住み込みでこれも修行のようなもので、実践訓練をうけました。

老人に逢った時から忘れられず、「神の使い」に逢ったのだと言う思いをずーと抱き続けてきました。どんな意味があるのだろうかまでは考えることは無く心の中に持ち続けていました。聖書の中には、「み使いとは知らずにもてなした」と書いてありますし、アブラハムのもとにソドモとゴモラを滅ぼしに来た、み使いたちはアブラハムに黙ってこれをすることに躊躇するのです。そこで、訪ねて来たのです。このように、天の使いは時には人の形で現れる事があるようです。

そのような聖書の記述がある事もあり、私の気持ちの上では、み使いであったのではないかと思っていたのです。私が正教師試験に提出した小論文をみると、その時の老人との出会いが書いてあります。「老人で白髪、白いひげをはやした方」と記述しています。それは、1992年6月10日付です。原体験は1979年夏のころですから、13年経過していたんですが記憶から消えていなかったという事です。その論文のなかで「み使いにお会いしたのではないかと思うほどです」と同じように書いています。

2018年6月10日ヒプノセラピーを受けたのです。その時に、ハイヤーセルフにお会いするセッションを受けました。そして、お会いしました。ハイヤーセルフは霊的な存在で私を守っていてくれる神的な存在です。私が生まれた時からずーと一緒にいて守っていて下さる方です。ハイヤーセルフは霊的存在ですので姿は見えないと言われています。私も白い羽のようなものが舞っていて存在の気配は感じました。しかし、一瞬白髪で白いあごひげをはやした老人の顔が見えたのです。

これで、40年もの長いあいだこころに抱いていたあの老人と繋がったのです。あっあの時の老人と同じだ。あの40年前の老人との出会いは、私のハイヤーセルフだったんだと気づいたのです。ずーと守っていて下さったのだと。共にいて守り導いていて下さったのだと思うと感謝です。点と点が結ばれたことであの時の「一瞬の出会い」と今回「一瞬、垣間見た出会い」により意味が理解できました。

それは又、転機の訪れでもあるのだと教えられています。神田川から神学校へと大きな人生の転換が起きる直前で老人にお逢いしました。今回も老人にお逢いしました。それは、これから転機が起きる事を伝えるためです。事前に伝える事で、物事が起きた時にこの事は神(宇宙)の導きであるという事が理解できるようになるためです。聖書の世界で神が物事を成される時は、事前に告知をしています。それは、偶然に物事が起きたのではなく神がされたことを人に分からせるためです。そのような手法をとっているのです。

私の転機とは何でしょうか?今回のヒプノセラピーを受けた目的にあると思います。それは経済のブロックを外すと言う目的がありました。という事で、今回の私の転機は経済的な転換が訪れるという事になります。私は、新しくスピリチュアルな仕事を始めました。サイキックリーダーと言う仕事です。これは、まさにハイヤーセルフの助けを頂いてクライアントの課題について、相手のハイヤーセルフと私のハイヤーセルフ間で情報交換をして、そのメッセージを私のハイヤーセルフから聞いてお伝えすると言う仕事です。これがサイキックリーダーのリーディングになります。その時に私の場合は道具としてパワーストーンを使用します。パワーストーンは直感能力を引き出す役割をして、ハイヤーセルからのメッセージを受け取るのを助ける役割を果たします。そのような事ですから、サイキックリーダーとしてはハイヤーセルフと親しくなることはとても大切な事だと思います。

これから経済的にどのような変化が起きてゆくのか、逐次このブログでお伝えしていきます。そして、あなたのお役に立つことが出来れば幸いです。