この実験はカリフォルニアのハートマス研究センターで実施された研究成果で、感情の状態と心臓のリズムには特定なつながりがある事を発表したものです。恐れや怒りの感情を持っている時は心臓の鼓動は乱れますが、逆に肯定的な愛や喜びの感情を抱いてるときの心臓の鼓動はとても安定して落ち着いていると言うのです。これを心臓干渉すなわちハートコヒーレンスと呼んだのです。

ハートマス研究所は心臓干渉の実験を通してDNAに影響を与えるかを行いました。3種類の実験の結果を見比べることで、どの組み合わせが一番良い効果を得るのかが分かったのです。第1グループは愛と感謝と言う感情を強く心に抱いてDNAサンプルの入った試験管を2分間持っていただきサンプルを分析したのですが、主だった変化はありませんでした。

第2グループは、第1グループがした愛と感謝の感情移入とと同時に、DNAのらせんを解くあるいは強く巻き込むという意志(思考)を同時にいだくようにしました。その結果はDNAサンプルの組成に顕著な変化を引き起こしました。

そして第3グループは、DNAを変化させる明確な意思を持ち、しかし肯定的な感情を創らない様に支持を与えたのです。その結果DNAの変化は起きなかったのです。

この実験の結果、感情だけでは結果を出せないし、

同じく意志だけでも結果を出すことは無かったことが分かりました。感情と意識は一体となって働く時に結果が現れたのです。

意図を伴う思考エネルギーには高揚した感情というエネルギーの媒体が必要になる事が導き出されてきたのです。言い換えれば、感情と思考の共同作業によって両方がそろう干渉性(コヒーレント)を持ったときのみに量子場に影響を与える事が出来るという事です。わずか2分間の実験がDNAに影響を与えたのです。

とするならば、感情と意識を併せ持って働く心は、私たちの現実を創造する能力を持っているという事になるのではないでしょうか。しかし、量子場はあらゆるものを生み出す創造の海、素粒子の海でありますから、そこに影響を与えなければ何も創造することは出来ません。

ただ心に思うだけでは、あるいは決意するだけでは何も生み出す事は無いのです。

スピリチュアルとして考えますと、この心臓干渉の実験の結果から導き出された、感情と意志を同時に働かせる心の動きは、同じ波形になる干渉性(コヒーレント)を伴わなければならにという事です。この条件を備えた時のみ量子場に影響を与えることになり、意識が物質化していくのです。

資料:『あなたという習慣を断つ』ジョー・ディスペンザ著 東川恭子訳 2015年8月8日 第2刷発行 ナチュラルスピリット 454ページ 2200円+税 P.46~引用

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